2017年09月28日

源氏物語について その二十三

源氏物語第10帖「賢木(さかき)」。

この帖は源氏が23才9月から、
25歳夏までの話です。
「賢木」とは【榊】のことで、この字のとおり、
神事に関する神聖な植物のことです。

六条の御息所の姫君が、
伊勢の斎宮に選ばれたため、
精進潔斎の場である、
嵯峨野の有栖川の宮殿に1年間こもり、
身を清めます。
これを嵯峨野の野々宮といいます。
今も嵯峨野には、
当時の面影を伝える野々宮神社があり、
木の皮を削らないまま作られた、
「黒木の鳥居」で有名だそうです。
行ってみたいですね。

御息所はまだ幼い姫君についていくという形で、
一緒に嵯峨野へ行きました。
実は葵上が亡くなった後は、
自分が正妻になるかもという期待が、
ほのかにはあったのですが、
源氏にもののけになった自分を見られたのでは、
迎えられることもないと思い、
姫君について伊勢へ行こうと決心したのです。

源氏からは優しい言葉が書かれている、
手紙だけはよくくるようになっていたのですが、
御息所はもう会いたくないと思っているのです。
会えばまた未練が募り、
悩みが深まるばかりだからと、
気を強く持とうとしているのです。
それでも源氏から伊勢へ行く前に、
お会いしたいと言われると、
御簾越しにでもお別れをしたいと思うのです。

9月になり伊勢へ下る日も近づいてきた頃、
源氏の一行が目立たないように、
御息所に会いに嵯峨野に来ました。
御息所は初めのうちは、
源氏に会うことを拒んでいました。
源氏は長いご無沙汰を、
言い訳がましく言うのも極まりが悪くて、
折って持っていた「榊」を、
御簾の中に差し入れました。
そして、
「榊の葉の色のように、
変わらない私の心のままに、
来てはいけない神聖なこの場所に来てしまいました、
それにしてもなんと冷たい、
情けないお扱いを受けることでしょう」

と恨み言を言います。
そこで御息所は歌を歌いました。
それに対して源氏が返歌をしながら、
すっと御簾の中に入ってしまったのです。
源氏は御息所に会い、
もう胸がいっぱいで涙が止まりません。
これまでのことや今夜のことを思うと、
泣けてたまらないのです。
御息所も必死に気持ちを抑えていたのですが、
やはりこらえきれなくなり涙をこぼしてしまいます。
源氏は「伊勢へ行くのはやめてください」と、
お願いするのです。
源氏は今となっては、
御息所の生霊のことなど忘れました。
御息所はやっと未練を断ち切れると思っていたのに、
また恋しさや未練がよみがえり、
悩みが果てそうにもないのです。
いつまでも話は尽きず、
明け方まで語りあかしました。
そして、御息所は伊勢へと去って行きました。

次回に続きます。


posted by コポ at 21:22| Comment(0) | 源氏物語

2017年09月23日

源氏物語について その二十二ノ十

源氏物語第9帖「葵」。

源氏にされた行動が悔しくて、
恥ずかしいので起き上がることができない若紫の様子を、
源氏は見に行きました。
たくさんの言葉をかけるのですが、
若紫は夜着を頭からかぶり、
まったく応じようとしません。
源氏は若紫をなだめてみたり、
「そんなに冷たい態度なら、もうお会いしませんから」
と恨んでみたりするのです。
そのうちに若紫の横に滑り込み、
一日中二人で御帳台から出てきませんでした。

御帳台とは、平安時代の貴人の寝所のことで、
現代風に言えば天蓋付きベッドのことです。

女房たちは何があったのか?といった感じでしたが、
源氏の家臣の以光が三日夜の餅をもってきたことで、
乳母も女房たちも、
源氏と若紫が夫婦になったことを知ったのです。

平安時代、貴族で夫となる人は
妻のところに通いました。
これを「妻どイ婚」や「婿とり婚」などといい、
新郎となる男が、新婦となる女のところに通い始めて、
三日目の夜新婦親族に紹介される、
結婚披露宴があります。
その時、新郎新婦に供される餅のことを
「三日夜の餅」といいます。
普通は新婦側で用意するものなのですが、
若紫は10才の頃、ほぼ誘拐に近い形で、
源氏の二条の邸に連れてこられたので、
源氏が気をまわして、以光に用意させたようです。

これから先、若紫は紫上と呼ばれるようになり、
生涯に渡り源氏から、一番愛される女性として、
一生をともにし、源氏を支えていくことになります。

ここまでが第9帖「葵」でした。

本当にたくさんのことがありました。
源氏は紫上と結ばれ、幸福の絶頂にいますが、
この後どうなっていくのでしょうか。
お楽しみに。
posted by コポ at 21:37| Comment(0) | 源氏物語

2017年09月19日

しばらくブログお休みしてました

ふと前回のブログを見てみると、
8月23日までで止まっていて、
「なぬっ!約1ヶ月も書いてなかったのあせあせ(飛び散る汗)
とびっくりしてしまいました。

この1ヶ月ときたら、
父が検査で異常ありと診断され、
検査検査の日々でした。
まだ検査は続くのですが、
以前に比べれば、かなり少なくなってきました。
とは言っても総合病院は、
すべて揃っていて安心ではありますが、
待ち時間が長く、お年寄りにはつらいことのようです。
父の検査がある前日、
仕事から帰るとおばあちゃんが転倒していて、
夜中に訪問看護の方に来てもらい、
翌々日病院に行ってきました。
以前からお年寄りの転倒は、
本当に注意してくださいと、
医師や看護師さんからも言われてました。
骨折や頭を打ってしまうと、
そのまま寝たきりになることもあるそうなのです。
おばあちゃんの検査もまだ続きますが、
今はとにかく転ばないようにと、
気をつけて毎日を過ごしています。

父のこともおばあちゃんのことも、
私たちががっかりすると、
本人たちはもっと落ち込んでしまいます。
私たちも「これから行く道」なのだと思うのです。
人生の勉強をさせてもらっているのだと、
優しい気持ちで接していけたらと思います。

この間に仙台市立の中学校の期末テストがありました。
みなさん土・日も頑張って補習に来ていました。
次は多賀城市立の中学校のみなさんの中間テストです。
さあ、引き続き頑張りますよグッド(上向き矢印)


posted by コポ at 20:24| Comment(2) | 日記