2019年09月23日

源氏物語について その四十三

源氏物語第12帖「須磨」。

藤壺の尼宮や花散里の君など、
縁のある人たちとお別れをした源氏ですが、
さすがに今回の事件の相手である、
朧月夜の君にだけは会えないので、
手紙でのお別れをしました。

その後東宮様、
(藤壺の宮と源氏の間の子)のところへも、
挨拶に行きました。
東宮様が藤壺の宮と源氏の間の子ということは、
誰にも知られてはいけないことなので、
もちろん家臣としての挨拶です。
源氏は「いつか都の春の花
(あなた様が即位される姿)を見ることができるでしょうか」
と桜になぞらえて東宮様にお別れを言います。
東宮様は「少しでも会えないと、
僕は寂しいのに遠くに行ってしまったら、
もっと寂しくなっちゃうな」
そうお返事されました。

。東宮様の母の藤壺の尼宮にも、
「思いがけない罪(朱雀帝への謀反)、
のために謹慎することになりましたが、
心当たりのある本当の罪(藤壺の宮と犯した罪)、
があります。自分がどうなっても、
東宮様が無事に即位できるなら本望です」
と挨拶をしました。

源氏は亡くなった父である桐壺院のお墓にもお参りに行きました。

そして最後の夜は紫上と一緒に過ごして、
別れを惜しんで夜が明ける前に須磨へと旅立ちました。
次回に続きます。
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2019年09月20日

源氏物語について その四十二

源氏物語第12帖「須磨」。

紫上に「いつか一緒に住むからね」
と約束をした源氏ですが、
たくさんの親しい人たちにお別れをしたり、
出発の準備で疲れていました。
鏡に写った自分を見て、
痩せたな哀れだなと思い、
こんな歌を詠みました。
「 身はかくて さすらへぬとも 君があたり 
去らぬ鏡の かげははなれじ」
(私は須磨へ行ってしまいますが、
鏡に写った姿をあなたのところに置いていきます)
紫上は、
「別れても 影だにとまる ものならば 
鏡を見ても なぐさめてまし」
(あなたがいなくなっても鏡にだけでも、
姿が残っているならずっと眺めていられるのに)、
と詠んで涙ぐみました。
その優雅で美しい紫上を見て、
源氏は「やっぱり紫上を一番愛している」と思うのです。
(だったら何故にそんなに問題ばかりおこすのよ
紫上が泣いているのはあなたのせいなのよ)、
と私の心の声でした。

源氏はもし自分が戻ってこれなかったらと考えて、
財産などを紫上に託して出発の準備をしました。
自分の家来たちにも待っていてくれる者は、
紫上に仕えるようにと言いました。
次回に続きます。
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