2016年12月30日

源氏物語について その六

源氏物語第3帖「空蝉(うつせみ)」。
前回源氏物語について その五で書いた、
小君に「つらくて眠れないよ」、
と言っているところから話は始まります。

その後、紀伊守が留守にすることがあり、
小君が自分の車に源氏を乗せて、
空蝉とあわせようとします。
紀伊守邸に到着してから、
源氏は空蝉と継娘の軒端荻(のきばのおぎ)が、
碁をうってるのを見てしまう。
空蝉は体つきが華奢で、
顔や手なども前にいる人からも見えないようにと、
隠しているようなたしなみ深さがあるのに対して、
軒端荻は色が白く肉感的で、
胸もはだけていてだらしない。
素振りや身振りが大きく、
少し下品に見える。
とはいっても、目つきと口元に愛嬌があり、
ほがらかな美人で源氏はこちらにも興味をもっている。

そして、碁の勝負がついたと見え、
みんな寝ることになったのだが。
軒端荻は「今日は泊めてもらうわ」、
と空蝉の横で寝ることにしました。
小君は女房たちが寝静まったころ、
源氏を空蝉の部屋にとおそうとするのですが、
軒端荻が横に寝ていることは知らない。

空蝉のほうは源氏のことが忘れられず、
寝るに寝れない状態が続いていました。
軒端荻はぐっすり寝ているけど、
寝れないなぁと思っているところに、
源氏が放ついい香りと、
衣擦れの音に気付き、
自分の衣を脱ぎ滑らせて、
肌着だけになり逃げるのです。
源氏は何も知らず、
部屋で一人寝ている女を見て、
空蝉だと思いお布団の中に入ります。
そのうちに空蝉とはちがうことに気付くのですが、
途中でやめたらあやしまれると思い、
「まぁいいか」などと言い、
軒端荻と一夜をともにします。

そして、帰るときに空蝉が脱ぎ残した着物を発見して、
こっそりと持ち帰って家で残り香を楽しんだりしています。

蝉の抜け殻のように脱ぎ残された衣、
というところから第3帖は「空蝉」という帖名がつきました。
なんとも名づけ方がしゃれていますよね。
このあと、「夕顔」や「花散里(はなちるさと)」などなど、
たくさんの女性のあだ名を帖名にしたものが出てきます。
54帖の名が覚えやすいのはしゃれてるからなのかも知れませんね。
posted by コポ at 17:29| Comment(2) | 源氏物語
この記事へのコメント
いつも温かいblogをありがとうございます。

図書館で源氏物語を借りたものの、
活字の多さにギブアップ!

易しい(優しい)文章で書かれているこちらのblogで
勉強させていただきます。

お父さまのお話もとても素敵でした。

また、楽しみにしております。
Posted by もるもる at 2017年01月06日 19:02
もるもるさんコメントありがとうございます。
源氏物語はずいぶんはしょって書いてるところもあり
読んでいただいてる方にちゃんとしたものを
お届けできてないのではないかと
不安になることがあります。
もるもるさんからいただいたコメントは
励みになります。
ありがとうございます!

Posted by コポ at 2017年01月10日 08:51
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