2017年03月15日

源氏物語について その十七

源氏物語第7帖「紅葉賀(もみじのが)」。
この帖は源氏が18才10月から、
19才秋にかけての話です。

第5帖「若紫」で、藤壺と密通し、
妊娠させておきながら、
そのあとは若紫を誘拐したり、
第6帖「末摘花」では、
末摘花に何度もラブレターを送った挙句、
こちらとも関係をもったりと、
滅茶苦茶なことばかりしてる源氏ですが、
この第7帖では、心臓がとびでるほどの思いをするのです。

10月10日すぎに朱雀院(すざくいん)への行幸があります。
行幸とは、帝がどこかへ出かけることをいうので、
この場合は朱雀院という御殿に、行くことをいいます。

行幸の際の歌舞の演奏を、
妊娠中の藤壺に見せたかった帝なのですが、
后妃たちは宮中の外のことには、
参加できないので、予行演習をすることにしました。

そこで源氏が舞を披露し、歌を歌います。
舞姿はあまりの美しさにみとれてしまう人たちが続出。
歌を歌えば極楽の鳥迦陵頻伽(かりょうびんが)のよう。
見ている人たち聞いている人たちは、
涙を流してしまうほどのすばらしさで、
一緒に舞っている左大臣家の長男の、
源氏の友でもある頭中将も、
優雅な舞を披露するのですが、
源氏とでは見劣りしてしまうのです。

弘徽殿の女御だけは、面白くないようで、

「神様があの美貌に見いってしまって、
何かするんじゃないだろうか。
まったく気味が悪い」

などと聞こえるようにこれみよがしに言うのです。

藤壺も源氏をとてもすばらしいとは思うのですが、
あんなことさえなければ、
どれだけ落ち着いた気持ちで見れたのだろうと、
心中穏やかではないのです。
源氏の子を身ごもっているのですから。

次回に続きます。


posted by コポ at 21:36| Comment(0) | 源氏物語
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。