2017年10月20日

源氏物語について その二十四

源氏物語第10帖「賢木」。

10月になり源氏の父である桐壺院の病気が、
以前にも増して重くなり、
院は源氏の兄である朱雀帝に、
遺言をしました。

藤壺との間の子の東宮(本当は源氏と藤壺の間の子)のことを、
くれぐれもよろしく頼むといい、
源氏を院の在世中とかわらず、
困りごとがあったら大小に関わらず、
なんでも相談して、
政治の後見役にするようにと言います。

「源氏は立派にやっていけるから誰に遠慮もいらない、
世の中を治めていける相を備えている。
だからさしさわりがないように臣下にして、
朝廷の補佐役にさせようとしたのです。
この私の遺言を必ず忘れないように」

と言い残しました。
朱雀帝の母である弘徽殿太后は、
お見舞いに行こうと思いながらも、
藤壺が院の傍にずっといるのが気に入らないと言って
ぐずぐずしている間に、
桐壺院はなんの苦しみもなく、
亡くなってしまいました。

源氏は去年は正妻の葵上を、
そして今度は父をなくし、
世の中の無情さを感じ、
出家してしまおうかとさえ思うのでした。

次回に続きます。


posted by コポ at 21:43| Comment(0) | 源氏物語
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