2019年09月20日

源氏物語について その四十二

源氏物語第12帖「須磨」。

紫上に「いつか一緒に住むからね」
と約束をした源氏ですが、
たくさんの親しい人たちにお別れをしたり、
出発の準備で疲れていました。
鏡に写った自分を見て、
痩せたな哀れだなと思い、
こんな歌を詠みました。
「 身はかくて さすらへぬとも 君があたり 
去らぬ鏡の かげははなれじ」
(私は須磨へ行ってしまいますが、
鏡に写った姿をあなたのところに置いていきます)
紫上は、
「別れても 影だにとまる ものならば 
鏡を見ても なぐさめてまし」
(あなたがいなくなっても鏡にだけでも、
姿が残っているならずっと眺めていられるのに)、
と詠んで涙ぐみました。
その優雅で美しい紫上を見て、
源氏は「やっぱり紫上を一番愛している」と思うのです。
(だったら何故にそんなに問題ばかりおこすのよ
紫上が泣いているのはあなたのせいなのよ)、
と私の心の声でした。

源氏はもし自分が戻ってこれなかったらと考えて、
財産などを紫上に託して出発の準備をしました。
自分の家来たちにも待っていてくれる者は、
紫上に仕えるようにと言いました。
次回に続きます。
posted by コポ at 21:15| Comment(0) | 日記
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